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時の流れの中で失われゆくものを見つめ続け、サウダージ(郷愁)をテーマにパリのカフェの人間模様やサーカスなど郷愁ある作品を発表してきた洋画家・宮崎次郎。
近年は古紙や印刷部をコラージュした、時間の痕跡と記憶の断片を掘り起こす作品を制作している。
失われゆくものへのまなざしは、写真にも注がれ、絵画と同じ光の操作と空間構成で、パリ、鎌倉、神楽坂といった愛着ある街をフレームに映し出す。
「輪郭が溶け合い、記憶と感情を再構築するモノトーンの写真は、絵画の延長線上にあり、いずれも心のゆらぎを定着させる作業なのです」と作家は語る。
生活と文化、伝統と現代が交差する神楽坂のギャラリーを会場にした本展では絵画作品と写真作品を展示。両者が呼吸するかのような、見ることの根源的体験の場が開かれる。
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